富山ハイキングクラブ 県連企画
18豪雪、雪崩に注意!
第9回北陸地方雪崩講習会・実技講習から
2006年2月18〜19日 (日) 晴
雪山縦走コース:福田(講師、労山中央登山学校上級指導員)、波間、小川
ほかに、とやまHCから、菅田が基礎コースを受講
《受講者 全コースで21名、参加者は、講師・スタッフを含めると45名》
場所:極楽坂、及び立山少年自然の家
撮影コメント:小川
各地で思わぬ雪崩や事故が続出している。気象庁は、このほど「平成18豪雪」と命名した。
昨年の利賀に引続いて、今年も富山県、冨山労山がお世話して、主に極楽坂で実技講習が行われた。
冨山岳連も日を同じくして雪崩講習をしたと巷に聞く。
実技で縦走コース(応用)に参加したのは、われら2名だけ、引率指導は、親子ほどの年齢差がある
精鋭の福田講師、山で友を失い、「登山者、彼我の家族を悲しませてはならない」と一念発起して
指導員を目指したと言う。
雪質や雪崩を気軽に解説するのは、雪崩の権威、南極越冬経験もあり、大日岳実地でセッピの研究
にも余念のない富大理・極東地域研究センター川田邦夫教授である。
スキー場の麓からカンジキで出発する。新雪の下は一部に氷板もあり、閉口して上の林道、旧金山ゲレンデで、
70センチの雪柱を掘り起こして、雪質を検討すると、1月中旬の寒暖の濡れザラメ(弱層)が現れる。
平らな雪面を踏むと、20センチほど、見かけでは沈降したが、インクテストで確認すると深さ60センチまで影響し、
弱層のザラメ層が動く。油断ができない。
しかも、稜線への見通し角は38度前後、雪崩を最も誘発し易い角度に驚く。
「ゆれザラメ」だ!旧ゲレンデを登るに際して弱層テスト 雪質を更に検討する 同所で 沈み込みはみかけ20センチだが、インクテストでは、60

トラバース、樹林帯、雪質の再検討、ルートファインデングを繰り返し、アンザイレンして進む。
アンザイレンして喘ぐ 雪質を再検討し、ルートファインデング 来拝山

全層雪崩だ! 討議する教授と福田さん

他のグループは極楽坂をリフトで上っている。出発は8:15だったが、熱心のあまり、我々が最後の到着で昼過ぎ、
川田講師から雪質やセッピの構造について、説明を受ける。
福田さんは、2ヶ月ほどの気象データ(日々の気候、気温、積雪量)をスキー場から得て、丹念にグラフ化しており、
弱層がどの深さにあるか、雪柱を観察する前にピタリと当てた。
日々の気象データを年末から把握しておれば、雪崩のおき易い弱層も予想でき、このルートは計画から外し、
又の機会や別ルートにしようとか事前に判断できる訳だ。
教授によれば、セッピの研究も格段に進んでいるらしい。セッピの重なりと引っ張りで、外から見えない雪層にも
空洞が現れている。雪の結合力は相当なものだ。稜線反対側の樹木も雪ごと引張って巻き込む事例があるというから、
単純に樹林帯だから安全とは言えない。
参加者(左)の休憩中も、セッピの検討に余念がない コンプレッションテスト

風向きは右(西)、左に急角度に積層して曲がり、クラックしている。
極楽山頂上近くでは、ビーコンテストの繰り返しに明け暮れた。少年の家に行き、午後8時まで講義、懇親を終わり
就寝したのは10時を過ぎている。翌日は、来杯山の麓で、ビーコンによる救助訓練で半日を過ごして、漸く、救助
初動から発見まで、5分の域(但し、ビーコン1個)に達する。
訓練を終えて談笑する師(右)弟 救助訓練、基礎コースの人達

以上