大地を越え、初雪山半ば
(朝日岳周辺探勝シリーズNO3、過日の大谷山及び大地山を、NO1及びNO2とする)
2002年4月13日(土) 薄日、午後は、吹き荒び、低く馳せる雲
メンバー
小川及び指導の田村
記録
黒部IC 5:00〜夢創熟(取付き)5:45〜638Peak7:20〜734P7:50〜838P8:20〜大地山(1167)
10:10〜11:30〜1143P12:15〜大地山13:05〜14:35〜734P14:55〜夢創熟16:10
昼からの一時荒天を見越して、ビバークを覚悟した装備、小生のザック、45Lミレーも満杯で出発、
雲は時折馳せるが、霞が切れて眺望抜群、見下ろす黒部―小川の扇状地、水田の水面が碁盤目
のように映え、朝日岳、初雪山の山稜、雪嶺が光っている。
標高500米附近、2週間前に見たカタクリは、花季を終え、代わって、ムラサキヤシオツツジが満開だ。
登山道800米まで雪がない。ブナの芽吹きに和む。900米までの雪も斑、尾根に添う道は、イワウ
チワの群生が淡白な花を競い、ショウジョウバカマが彩りを添える。
950米附近から、一面に雪が付く。昨晩の新雪も薄ら。頂上に近づくにつれ、雨にならないまでも、
霞や雲が千切れ、ゴーゴーと吹き荒ぶ。頂上には、計画より40分遅れで到着。我々より軽装で、
地元(泊及び黒部)二人組、二組のパーテイも到着したが、そこそこに引返して行く。
頂上からアイゼンを装着する。素手では10秒と耐えない。霧氷までには至らないが、体感温度は
正しく零度以下である。
初雪ヘの尾根筋ははっきりしているが、雪庇は、ブナ小木樹林帯の根元ギリギリまで迫った位置で
亀裂が幾本となく走り、或は風下側(北東斜面)に急角度で雪崩れている。落ちればただで済まされまい。
尾根筋の勾配が緩いのが幸い、木の根元を確認して南下する。
ところどころ藪こぎ、或は南西面谷筋の雪付きまで下がって迂回する。時折、アラレ(ヒョウ?)が天から
ではなく谷筋から、散弾のように吹き上げて、顔が痛い。バランスを崩しかねない突風もある。
1100米を超える稜線は、吹き上げられた新雪が20センチほどに増し、亀裂も隠す。新雪の下は凍って
いて、ピッケルが底を打つ。勾配の比較的な緩さと眺望にほだされて、ズルズルと、このまま進めそうだが、
諸賢が残雪期に登ったと言う相の叉谷からの幾本かの支尾根を確認し、1143ピークを過ぎた辺りで帰途に着く。
大地を見ると、日本海からの風が頂上で雲か霞に変化している。振返ると初雪の頂上附近もご同様だが、
周辺の眺望は、はっきりしている。初雪山に建つポールも直ぐそこに見える。僧ガ岳そして越中駒ガ岳に続く
北アルプス北方稜線が荒々しい。
大地からの下りでは、ピークで進行方向を変える場合が多く、支尾根に迷い易い。734Pはその典型。
大地山は、ただの1100米級ではない。急登、長躯、眺望に迫力があり、自他の登山適応能力(体力及び読図、
三点確保、ピッケル、アイゼンなどの技術)を確かめられる絶好の山の一つであろう。初雪を経て犬ガ岳に道が
通ればと、夢も尽きない。夢創熟でバタバタ茶、小川温泉で露天、癒して帰る(小川)。
以上