富山ハイキングクラブ (自主企画)
猫又山 (2378m、魚津市)を越えて
2006年6月6日(火) 晴れ
メンバー(3名)
L小川、SL波間、SP佐々

コースタイム(波間)
上市役場P4:00→南又林道分岐4:40→南又発電所前P(以後歩き)5:05→
林道上部去年のP5:45→第10堰堤出合5:55→第11堰堤(釜谷で会い間近か)
6:15→二俣出会8:05→猫又谷乗越10:55→猫又頂上(昼食)12:05~12:40→
猫又山と釜谷山のコル13:10→猫又頂上近く通過13:40→猫又谷乗越14:05→
第10堰堤出合16:40→林道上部去年のP17:05→南又発電所P17:45~55→
上市役場P18:55
撮影&コメント(小川)
昨年も同じ日に猫又山に達している。今年は南又発電所前で樹木をもろともデブリが林道を塞ぐ。
昨年の駐車地点を過ぎて10分、南又発電所と第10堰堤との中間点辺り、ここも右の谷から大きなデブリ、
これは高巻きする。
林道終点から第10堰堤に降り、第11堰堤は、右端から、既設虎ロープで乗り越し、石伝いに渡渉して
雪渓末端にとりつく。間もなく釜谷出会い(1092m)、猫又谷は1200m辺りからビッシリ雪が詰まっている。
発電所対岸のデブリ 想定外のデブリを高巻く

第11堰堤と猫又谷全景、堰堤上の左前方に釜谷が出会う 釜谷出合い ガスが迫る帰路で

二股を過ぎて、1600mでアイゼン着装、黙々と進む。1850m辺りの左岸、東芦見尾根を仰ぐ谷の
出合いの樹木に数本の赤テープが吊るしてある。これは芦見尾根への取り付きか、取り付き禁止の
いずれを意味するのであろうか。ここらあたりから、斜度を増し、一歩一歩慎重にピッケルを効かす。
2100m辺りから乗り越しまでが究極の傾斜になる。「ハアハア」後続メンバーの息使いが伝わる。
釜谷山に向かう谷からほとばしる流水が憩いだ。夜の放射冷却で雪面は一部凍結し、一部は崩れて
いる。谷風は冷たいが、西日、日差しが強くなる帰路を思うと転倒の不安がよぎる。
二俣が近い。黙々と進む アイゼン着装 1850mが近い

数本の赤ラベル、1850m 振り返れば中央に大倉山、その左に大猫山 2000mで 乗り越しを眼前に一息つく

乗り越しに出ると、先ほどの重ね着したほどの寒風とは打って変わり、南の風が生暖かい。
毛勝三山、赤谷、白萩、赤ハゲ、白ハゲ、池の平山や劔、各山の頂点は顔を出すが、
一部の谷や麓はガスに埋まっている。後立山は、霧に見え隠れして、山座同定に至らない。
アンダーシャツ一枚になる。雪渓のトラバースに汗が滴る。シャリバテと称して、メンバーは
度々小休止を要求する。5分の筈が10分を越える。ブナクラ峠からの稜線が東芦見尾根と
交差する直前の雪渓で、雷鳥のオスが踊る。
ガスる猫又谷乗越 雷鳥オス 暑さに堪らず、つい立ち止まるメンバー

猫又山頂上から展望すると、釜谷山とのコル付近に、不安定な雪稜が見える。夏道のフミ跡を
藪漕ぎして、標高50m強を下り、それを15m直前で現認すると、今にも、猫又谷と黒部側に崩落
しても不思議でない状況に、「40歳代なら、乗り切るのだが・・・・」とメンバーの一人が悔しがる。
両側の谷からガスが湧き上っている。ホワイトにならずとも、老輩トリオ、強行すれば、往復、体力勝負
になると、ここは潔く退却することにした。2日前の4日に壮年がここを通過し、釜谷を経て毛勝山に到達
している。僅か2日の違いが明暗を分けた。
後日、壮年氏からメールが届いている。「猫又まで登れれば後の釜谷までは楽勝ですが惜しかった
ですね。私は雪渓伝いに行きましたよ。」
猫又山頂上で

明暗を分けた雪渓、左端が釜谷山 劔岳、帰路乗り越しで

F16−8048:
猫又頂上への帰路、2300m付近で改めて問題の雪稜付近を眺望すると、雪稜の下の猫又谷側に
夏道らしきフミ跡を認めた。戻るにしては、遅きに失す。
乗り越しからの下降、案の定、氷雪の表面が腐っている。メンバーの一人のアイゼンに雪が付着して
団子になる。急斜、2100mまでは、雪渓行く手右端の雑木や草つきに掴っておりる。その後は順調だ。
草原にニリンソウ、サンカヨーが彩る。ムラサキヤシオツツジとタムシバ、滴る岩肌の草付きに群生する
シラネアオイが目映い。
谷を下がってくるガスを背にして、第10堰堤に着く。 end