富山ハイキングクラブ(自主企画)
映える朝日岳(2418米)、雲上の花街道、満開
2002年8月3日(土)〜4日(日) 晴時々曇
メンバー:L小川及び山村 (記録感想:小川)
記録
8月3日(土)
急行「きたぐに」でJR滑川発4:42〜JR糸魚川5:26〜タクシーで小滝発電所6:10〜
押し寄せるアブの大群を、中俣小屋まで、木の枝で払いつつとは予想外。
〜第2砂防堰堤7:45〜ヨシオ滝7:05〜登山口7:35〜中股小屋7:40〜1000米附近の
1枚岩9:05〜沢筋登山道10:15 脚不調の向きありペースダウン〜ブナ並木(1180米)
10:30〜超スローペースで黒岩山(1624)12:00 北叉を経由して朝日から栂海山荘に
向かう金沢からの元気な三人、所謂、かしましオバハンに逢う。
手当てして13:00(計画より30分の遅れ)発〜黒岩平キャンプ地(1800米、水場)
14:00〜アヤメ平16:05〜長栂山(2267)17:05〜照葉の池17:35〜吹き上げのコル
(蓮華―長栂山―朝日岳分岐)
18:00小屋に向かうカメラマン(富山チュウリップTV取材陣?)に遅延を言付ける。
〜朝日頂上18:50〜朝日小屋、計画より2時間遅れて19:35
8月4日(日)
晴時々曇、午後から前線の通過で局部的に雨
6:30ユックリ発(長躯のコースが多い為か5時ごろから朝食営業)〜730頂上〜
c千代の吹上げコル8:15〜八兵衛平9:10〜五輪の森9:55東京からの女性陣(十数名)
を追い越す復調に安堵。
青ザク10:15〜五輪高原10:30〜花園三角点10:40〜カモシカ高原・カモシカ坂11:20
〜高地沢11:50、12:30発〜ヒョウタン池12:00、ここまでは陽射し良く、昨日の黒岩平
キャンプ場から続く、眺望絶佳の満開花街道を満喫。瀬戸川の橋に向かう途中、
突然の雨に雨具装着。〜12:40瀬戸川鉄橋13:50〜兵場の平14:25〜アヤメ平14:35
〜鉱山道(雪倉岳方面)との分岐14:55〜キャンプ場14:05〜蓮華温泉15:15
小滝から黒岩山、長栂山経由の往路13時間、蓮華温泉への復路9時間弱の長躯を癒す。
JR糸魚川行き最終バス16:00。
驚いた。林道ゲートに着いた途端、猛襲、清算は車内で、タクシーはアブを帰り客に
(トランクに満載)して早々に立去った。山村氏のニッカ―ズボン(羊毛)のお尻は、
忽ち真っ黒になる。木の枝で振り払いながらの林道、1時間半は、辛いもの、薄い
半袖Tシャツ1枚の氏の背中は、幅広く2条、ミミズ腫れになっている。上下、化繊で
2重に武装したせいか、多分、老ボテは不味いからであろうが、小生は事無き得た。
流石に、中俣小屋を過ぎるといない。朝日小屋管理人の清水ゆかりさんは、
「中俣小屋までどうして来られたん?」我々の遅い到着を含蓄して笑った。
黒岩山までの道は、沢筋(道)も枯れ上がっており、前回(6月15日)よりも歩き安い。
黒岩平のミズバショウは、おお化けしており、前回、シラネアオイの群生に見た雲上の
楽園は跡形もない。と思いきや、豊富な雪渓が残り、せせらぎが音をなす黒岩平キャンプ地
黒岩平キャンプ池(1800米) ハクサンコザクラ(実際はピンクです。変換の過程で変化?)

黒岩平キャンプ 湿地(渓流) シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、モミジカラマツ、
(1800米、3−5張りは設営可能な水場)の雪解け際では、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、
リュウキンカ、コイワカガミが、流れに沿う湿地ではカラマウツソウ、モミジカラマツ、ハクサン
フウロ、クルマユリ等多種多様がそれぞれ競っている。長栂山に至る東斜面では、ニッコウキ
スゲの行列が加わり、アヤメ平では、群生ヒオウギアヤメの紫が見事である。
黒岩平を過ぎた辺り、花街道にご機嫌の山村さん

長栂山の岩ザクではタカネマツムシ草、ハクサンシャリンの群生と来た。
雪渓の残る栂海街道、長栂山に向けて シナノキンバイ 長栂山のハクサンシャジン

長栂山、雲間が切れて、振り返れば、黒岩、犬ガ岳、初雪、白鳥、近くには、五輪山と黒負山、
そして行先前方の雪倉、白馬、白馬鑓、杓子、旭の山稜が、雲間、夕陽に、陰陽を深くしている。
長栂頂上を下り、森林帯を越えた草原、照葉の池(大小二つ)は、イイ具合に白馬を映した。
毛勝―剣―立山連峰は、雲隠れしている。
ハクサンシャジン 長栂山のタカネマツムシソウ

長栂山以南、殊に、吹き上げのコルから朝日岳頂上までの長大で広い岩ザクと岩屑では、
岩ザク特有の花が咲き乱れている。小生の脳裡でさえ、雪渓際,湿地帯のものを含めれば、
花は50種を優に越えている。
吹き上げのコル附近のタカネマツムシソウ

タカネマツムシソウ(群生)、ハクサンシャジン(群)、イワオウギ(群)ミヤマウイキョウ(群)、
タカネ叉はミヤマ各シオガマ(群)、イブキジャコウソウ(群)、タカネナデシコ(群)、シロウマノア
サツキ(群)、イワオウギ(群)、花の終わったウルップソウ(群)、ミヤマダイコンソウ、タテヤマ
叉はミヤマリンドウ、イワキキョウ、タテヤマウツボグサ、ミネ及びタカネ各ウスユキソウ、ヨツバ
及びエゾ各シオガマ、ホソ、タカネ及びイワ各ツメクサ、早くもウサギギク、ミヤマキンバイ叉は
キジムシロ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマコゴメグサ、ワレモコウ、ユキクラトウチソウ、カライトソウ、
シモツケソウ、アオノツガザクラ(群生、吹き上げのコル直下から八兵衛平に至る斜面一面)、
花の過ぎたツガザクラ等々。タデ及びセリ科は、多種多様で錯綜、名能わず。
雪渓及び湿地帯、谷筋では湿地帯前記のほか、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマ
キンポウゲ、チングルマ、オタカラコウ、ミヤマダイモンジソウが見渡す限りのお花畑を成す。
トリカブト(兵馬の平)、ワタスゲ(兵馬の平)も散見。
翌4日の小屋出発では、嫌な東寄りの風、ガスっていたが、朝日頂上に近付くにつれ、
南風に変り、突然ガスが晴れた。栂海新道と下行く蓮華方面の眺望は、正しく花街道、
雪渓の残る山稜とのコントラストは絶佳に価する。広くて長い砂礫はそのまま駆け下りたく
なるような花畑である。雪渓の流れがこだまし、冷涼喉を潤す。サワカラスも走る。
例年なら雪渓の残る青ザクー五輪尾根―五輪の森―花園高原では、至近に消えたらしく、
旬の花が迎える。
頂上付近谷筋のチングルマ(綿)、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、
モミジカラマツ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ

吹き上げのコル〜八兵衛平のアオツガザクラ
八兵衛平から蓮華温泉までは、木道が多いが、特に花園三角点から蓮華温泉までの
樹林帯湿地では、腐れが酷く(交換中)、重心を崩して、ストックも効かないほどに滑りやすい。
八兵衛平のハクサンフウロ他 八兵衛平のオタカラコウとxx(wanted,教えて下さい。)

ところで、ストックなどのチャック式で連結するものは、外れ易く、これらに頼る余り、
体軸の安定を欠く場面にも遭遇する。
この山行では、ストックの類を携行せず、
福島正明(中高年登山何でも百科、第7章歩き方のテクニック)の「疲れない山歩き」を試みた。
例えば、登りでは、@前脚を膝上げし後脚で一本足立ち、体軸を作ってから、
A前脚を着地して前脚に重心を移動する。この方法では、足と手が同じ方向に振りだすので、
街では違和感極まりないが、そこは山、特に段差、階段のあるところでは、大変有効で筋力を
温存する。降りる場面では、@座り込むようにして後ろ脚に重心をおき、A前脚を差しおろす。
着地「ドスン」のショックが少なく、膝の負担が軽い。小刻みも安定な歩行であった。
ステッキを常用していた小生、脚の負担を懸念したが、この方が疲れも少なく懸念無用であった。
県連及び本会では、氏の遊歩登山学校ビデオテープ全6巻(各30分)を備えており、
興味ある方は、参照されたい。
以上