富山ハイキングクラブ (自主企画)

 夏道の西北尾根を行く 毛勝山 (2414.4米)、

 尾根に沿うきつい草付き斜面は、チングルマの紅葉

 2002年10月6日() 薄日時々くもり

 メンバー:L小川、細井、佐伯(元) (3名)

読図で補正してもめまぐるしく狂う気圧式高度計、今日の天候を予感させる。
帰宅してつるぎの湯(上市中学校附近の温泉)、上りの7時ごろにポツリ、よくぞ持ったものだ。


記録:小川
 上市役場4:35→登山口発5:45→1060米6:35→モモアセ山(1479)→8:00 1769米小ピーク、
 直下右に小さな池塘9:00→2023米のピークを下り2000米附近左に大小二つの池9:50→
 大清水鞍部(2150米)10:30→北峰頂上(2414米)11:15、同発12:20→大清水鞍部12:50
 →2000米鞍部(大小の池)13:35→1769米ピーク14:00→モモアセ山14:35→登山口16:15.



短観・写真:小川
阿部木谷出合から林道を南進して200米弱3〜4台の駐車可能な地点が登山口、我々はその手前、
谷出合すぐの渡橋した辺りに駐車する。
いきなりトラロープで急斜面駈け上がり、1060米附近で若干緩む。
1300米を越えた辺りで、ソーセージを折り重ねたような現物に登山者マナーを疑うが、
ミズナラのドングリを糧さる親父に遭遇、謝るべきは我々の方かも。


1500附近の西北尾根稜線から越中駒ガ岳を楽しむ
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尾根伝い終始、僧ガ岳―駒ガ岳にかけての紅葉が薄日に映える。モモアセ山(1479)では、
焚火、テント跡あり、三角点は確認できず。これを過ぎると尾根が細くなり急登。
杉の洞穴を過ぎ1750越えた辺りに小ピーク、その直下、道の右に15平方米程度の池塘、
ここからは尾根下の草付斜面をトラバースする場面が多くなる。滑りやすい。


1800附近を往く登山者、ラストは細井さん
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要所に青テープ貼り付けや赤のペナント、ペンキマークがあるが、然し踏跡が、特に草付きで薄い。
取り付きに戸惑い兼ねず、池塘に発する流れの涸れ跡も道筋と混同し易い。
加えて、残雪期のトラバースは、かなりきつそうだ。
それを克服すれば、爺、鹿島槍、五竜、唐松、天狗、キレット、白馬鑓、杓子、白馬、雪倉、
朝日、長栂、犬、初雪、大地の背景が、毛勝北峰稜線の紅葉と相俟って、筆舌しがたいパノラマが
北峰頂上まで続く。


モモアセ谷や毛勝谷など両翼の深い谷から各稜線に駈け上がる紅葉は眺め入るばかりだ。
深紅のナナカマドとドウダンツツジ系?紫赤の草紅葉を斜一面に繰り出すチングルマ大群。
至福にきつさを忘れる。
2023の小ピークを下り2000米の鞍部、左下に大小二つ、涌き出ているのであろうか?
かなり澄明な池が、紅葉と山並みを映す。復路洗顔してサッパリする佐伯さん。
標高を上げるにつれ、東にサンナビキ山(滝倉山)とウドの頭が切迫してくる。


2000附近から、サンナビキ山(中央)とウドの頭
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畳を垂直、縦に並べたような短冊状の白い岩稜、冬でも懸垂下降なしでは下れまいと言う頭の急峻だ。
それを下った鞍部からの北峰への各尾根とその斜面も急、残雪期は、かなりの心身ワザ(技、業)を
要するのではないかと、三階棚滝経由、谷を登り詰めて北峰直登の兵を夢馳せる。
大清水鞍部からの傾斜がきつく、草付きと小さな潅木に掴りながら登る。霜が降りたのあろうか、
青みが残る落葉が萎れている。ハイマツ帯暫しで頂上に着く。


毛勝山北峰(左)と南峰
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南峰、釜谷、猫又、そしてやや平坦に見える剣を遠望する。
北峰は富山平野からは見えない(佐伯氏)そうだが、南峰までの距離はかなりありそうだ。
北峰とその1つ手前のコブの間の谷を登り詰めるのが常道(立山ガイドでもある元信氏)だそうだが、
ガスった2000年5月28日の当会教育訓練では、南峰に向かう更に急峻な谷(かなり下まで白いガレ)を
往復した疑い?もある(飛田氏)。
下りは脱兎の如く速い。目先と帰宅を急ぐ性癖は、越中駒の際(9月15日)にも散見したが、
トップもそれを助長し易い。本能的なもののようにも見える。


十数名の登山者の内、5名が2200米以下、標高まちまちの中途で退却している。
本コースについては、登山口から1750米の草付きトラバース斜面までは、往、復路共に、
意外に傾斜が強く、場合によっては登山口―1750米間のペースを自重した方が安全、余裕が却って
時間の短縮につながるのでなかろうか。
ところで、1700米を過ぎた辺りから頂上まで、各斜面は広く、花の季節は見事であろう。
然し、傾斜が強い。残雪(7月中旬まで?)のトラバース、それなりの訓練を積んだ者に許されよう。


参考:佐伯郁夫 秘境の山並み毛勝三山周辺、剣岳以北の四つの新しい登山コース、岳人、02年6月号、
p154、因みに4つとは、駒ガ岳、毛勝山、猫又山、赤谷山であり、小生らも昨年秋から今秋にかけて
総て踏みしめた(当会HP収載)。先人に感謝する。


以上 小川