富山ハイキングクラブ(自主)

−−大 猫 山−−

2001年10月21日(

剣が迫る紅葉の大猫山

参加(11名)
 L小川、SL東、SL西田、SP根建、田村(紀)、川口、布井、根建(カ)、北野、久保田、及び伊林

記録 小川
 5:00上市役場発、県道馬場島線折戸の手前で崖崩れ修復工事中。極楽寺の西種―馬場島分岐から一旦西種に向かい、
 上市第2ダムに迂回して、上市廃棄物処理場附近から県道に戻る。6:35取水口附近の登山口発、駐車多し、ブナクラ峠
 経由の赤谷山(又は猫又)か?7:40 1400米コブ、8:10 1500ピーク(平)、9:25 大猫平、多少池塘を巡る工夫の
 道、借景式の庭を見るようだ。10:10 大猫山頂上、先着十数名、その中に、明日もBCから赤谷に向かう石川県の数人が
 同好を誘っている。11:15同発、11:40 大猫平,12:50 1500ピーク、14:15 登山口到着、解散。



今春開通したばかりの新道、登り口の赤ペンキの矢印からすぐに急登が始まる。
頂上までの踏み跡がしっかりしてきており、道は細いが両脇の笹や木々が掴まり易く、切株が朽ちていない。
虎ロープが実に多い。これらに掴まり立ちして登ると言っても過言ではない。粘土が少なく、ぼこぼこの黒土と
それに絡む木の根が、ほどよく土留めをし、そして落葉のクッションが膝を和ぐ。


その代わり、これらが朽ち、粘土のように絞まる、そして雨、想像にお任せする。
登山口は、標高950米、1200米辺りまでは、ブナが多く、白萩川がブナクラ谷をほとばしり、せせらぎの
音が心地良い。
頂上までは、多少の登り降りがあるが、1400米、1500米及び1870米をほぼピークにして、3段のこれ
でもか、これでもかの急坂だが、ほぼ尾根筋に沿う。


背面を振り返ると、剣岳(早月尾根)及び赤谷山(赤谷尾根)、麓から1500米まで、尾根筋の紅葉が一大
絵巻を繰り広げ、剣の赤肌と大窓、小窓、三の窓、そしてその雪渓が峰の鋭さを際出させ、それら自然の
采配が、これ又和ませる。両脇の樹林は、やがて、竜や動物に似た造形の立山杉のくねった巨木、白樺の
混植に変わる。1500よりはシラビソ、チシマササが目立つ。


ここら辺りまでは、辛うじてナナカマドの紅葉を残す。1400より上は、展望台、登り詰めると、目の前に突然草
原が顕れる大猫平は、大小の池塘が多く、大きいものは縦長、立山のみくりが池の小型を思わせる日本庭園、
イワショーブ、チングルマが、咲き柄を残している。
大猫平からの登りは、やや緩むがこれでもかに変わりはない。
芦見尾根の稜線に出ると西進する迷い道があり、これを避けて、僅かに東よりを進むと第1のピークらしきが、
そして紛らわしい第2のピークが草原上にある。根建棟梁にGPSで確認したもらい、それが頂上であった。


頂上から更に踏跡が続き、30分ばかり進むであろう辺りにコブが見える。頂上は、草原の360度の見晴らし、
鍋冠から大辻、大熊から鞍部―早乙女―大日―奥大日の各稜線、前剣が立山連峰の一部を遮るが、雄山、
富大研の屋根が光る浄土、弥陀ヶ原辺りが見える。鹿島槍の双耳峰、五竜及び唐松が剣の背景を成す。
近くにある猫又山は、どうもはっきりしないが、釜谷山の威容がすこぶる。北面眼下は、猫又の谷が深そうだ。
風が冷たい。チシマササの頂上を、東に数米降りる。乾いた草原は、暖かく、天然の揺り篭、1時間ばかりを、
景色を眺めながら、寝そべって過す。


今回の山行、登り、3時間40分、下りは、3時間を切る。
佐伯克美女史の参考コースタイム(山と渓谷、9月号、114頁、2001年)より、殊に、登りが速かった。
この上出来は、
1)薄曇りながら好天(前日も快晴で路面が乾く)に恵まれたこと
2)GPSで、要所の位置を確認(作図編集を含めて、根建SP)できるなど準備を怠らなかったこと
2)体調を危惧した皆さんが潔く前日までに断念し、粒揃いのメンバーに登頂を委ねたこと
3)登りでは、ふだんの御喋りが殆どでないほどに全員が集中し、下りでは、逆に御喋りが続くなど、


根建棟梁の、緩急併せた終始のリード〔先頭役〕が奏効したこと、などに拠るところが大きい。 
然し、登り降りの時間に大差が無いのは、このコースの急坂を証す。眼下、絶壁の危険個所はないが、
天候次第では、急変万化しよう。
正式記録は、久保田さんに待つ(小川)。


以上