富山ハイキングクラブ(自主企画)

剣山・石鎚山(徳島県1955m、愛媛県1982m)

2004年1月26日〜29日

参加者:CL藤沢 SL根建 根建(カ) 波間 小川 柴田

コースタイム
 26日:晴 とやまIC 8:30 徳島県一宇村営岩戸荘 17:00(泊)
 27日:曇 岩戸荘7:35(車)見ノ越8:30 <以下歩行>見ノ越8:55 西島リフト駅10:10 剣山頂上11:10 
      雲海荘前11:15〜25(昼食) 西島リフト駅 12:10 見ノ越12:45 同12:50(車)
      ロープウェイ山麓下谷駅15:40 同成就駅15:50(徒歩)白石旅館16:25(泊)
 28日と29日の石鎚山は小川担当
 剣山の撮影コメント:柴田    


剣山
四国といえば南国。
しかし、南国の山といえども、厳冬期ともなれば積雪量こそ少ないがまぎれもない雪山である。
剣山は四国の信仰の山として、親しまれているが、この時期、はるばる富山からやってきて登ろうと
いうのはよほどの「みゃーらくもん」というべきか。途中、出会ったのは一パーティだけ。
驚いたのは気温が低く、雪質は富山の雪とはまったく違うことだ。さらさらした雪はかんじきをはかなくとも
つぼ足で歩ける。また、信仰の山として、いたるところに社のある、八十八箇所めぐりの四国ならではの山
という印象を強く持った。剣山という名前とうらはらに山頂は平坦だが、風は冷たく身を切るように寒い。
おそらくマイナス10℃ぐらいはあっただろう。記念撮影をして早々に下山し、ロープウェイの山麓下谷駅へ
と急いだ。


1.岩戸荘の正面                          2.見ノ越の社
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3.歩行開始直前、しめ縄に注目                4.冠雪した四国の山
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5.鳥居のある山の風景                     6.雪中の祠、これは珍しい
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7.山頂近し、いつもながらの姿                8.山頂への階段の道、ゆっくりと進む
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9.剣山頂上で記念撮影、強風の合間をぬって              10.下山の途につく
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 石鎚山へ続く


石鎚山
ロープウエィーで標高差900米を一気に登り、1.2キロ零下の雪道、旅支度一切をザックと手荷物に
分けて持込んだ身には、思いのほかきつい。白石神社附近の宿の一つ、白石旅館に飛込んで安堵した。
27日は、吹雪の新雪ラッセル、定刻に帰れないプロ級者もあって、ロープウエィーを待たせる仲介交信に
宿の女将は、てんやわんや、一人は頂上付近の避難小屋で夜を明かす羽目になっている。
一晩で数米の新雪を見ることが度々で、厳冬期の完登は稀、余程幸運な人だと言う。
「もうダメだわ。」、弱音、いな女の言種も出る。できれば前社森(標高1592米)まで、明朝(28日)撮影に
でかけたいというS3生、最高齢83歳を含む地元山岳会OB3人パーティが、
「冨山から折角来られたのだから、幸運と無事生還を・・・」と激励する。
剣山の神々に前日に詣でた霊験あらたか、28日当日は早朝から津図浦々終始快晴に恵まれる。
神社に参拝し、アイゼン装着でいざ出発する。


 白石神社                               そして神頼み、バックは石鎚山
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 ブナの多い八丁坂                          ブナに生えた抗癌剤は如何が?
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 道々に地蔵が 八丁坂で                      夜明峠はもうすぐ バックは弥山、天狗岳
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前夜の新雪で見え隠れする足跡をトレースして進む。膝を超えても、雪が乾いていてさらさら、軽いのが幸いだ。

 快晴、眺望は抜群                          ここは夜明峠
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 穏やか表情は峠まで
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それでも峠までは余裕の表情だが、鎖場附近は、強い風に雪煙が吹き上げており、緊張が走る。

 鎖場から弥山頂上までは、非難のための小屋が点在する。  埋まっている小屋
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鎖場に行き着く前に「試しの鎖場」と称する脇道があって、鎖場を肝試すのであろうか、今は雪に埋まっていて全く足跡はない。
我々は、それは省略する。
二の鎖場も無事通過、三の鎖場は、直登を避けて、迂回の鎖場を選ぶ。氷壁を目指す向きは、二の鎖元小屋で夜を明かすと言う。
三の鎖場の比較的緩い場所で画像を撮る。その他の場所でビレーなしでは、写真は撮れても、命がとられかねない。
小生は、雪山の未熟者、スピードに欠けるが、後足に重心があることを確認しながら、前足を高く上げて下ろす疲れない歩行、
所謂、福島正明式「膝上げ一本脚立ち歩行」を基本に、ピッケルと鎖とを併せて、しっかり三点確保して進む。
それでもギュギュウと音を立てて、靴底が乾いた雪を咬んで沈む。画像の足跡が示すように、具合悪く横滑る場合もある。
アイゼンに付く雪団子は、下駄の歯につく雪団子を思えば良いが、ピッケルで叩き落としながらだ。下りの場合は、
壁をトラバースする木で組んだ歩道・階段の段下が、透けて眼下に迫り、更に緊張が増す。

 三の鎖場、下りで通過した足跡に横滑りも生々しく       間寸の距離に聳える天狗岳、崩落の世界
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弥山頂上は男の世界、「これより天狗岳の間は、崩落の恐れがあり、大変危険です」と警告版があって、
天狗岳が間寸に聳えていた。
リーダー及び棟梁がロープを用意して、探索したが、雪に登った気配は全くない世界と見るほかない。


Fig14−0055探索に向かう                    弥山頂上石鎚山神社での勇士
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旅館に着くと、居合わせた宿泊人や女将らが拍手して迎えてくれる。
早馬(電話)が走ったのであろうか、ロープウエィーの上の駅でも、下の駅でも、改札はじめ駅員らが、
「登頂おめでとうございます」と口々、これには胸を熱くした。
要所をリードした根達棟梁及び細かく手配した藤沢リーダーに感謝する。棟梁は「お天気に感謝しなはれ。」と幕を引く。


以上.